議論にならない

先日のゼミで、議論が議論にならないことがある、という話を聞いた。どういうことかというと、例えば「翠星石の可愛さは異常」という意見を僕が言ったとすると、ある人がそれにたいして、「そんなことはネットでは1年も前に話されていることですよ」という意見を返すような場合のことである。このとき、僕はあくまでも「翠星石の可愛さ」について言及しているのにも関らず、意見者は僕の意見それ自体の古さについて言及している。これでは双方の意見はそもそも同じ舞台に上がっていないので、議論が成り立たないのである。
これと似たようなことがちょっと前にあった。とある人と「仕事」について話していたときに、何で仕事をするのか、という話になって、僕は現時点ではお金を稼ぐために仕事をする、という考え以外浮かばなかったので、「もし仕事をしなくても生活していけるんだったら、僕は仕事なんてしないと思いますね。働かなくてもいいんだったら、今では考えられないような別の生き方もあると思うし」と言ったところ、「そんな考えじゃダメだ」と一蹴されてしまった。悲しかった。
でも、多分自分も気づかないうちにこのような返答をしてしまっていることというのは、ままあるんじゃないかという気がする。気がついたときには、気をつけていきたい。