読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

You lay your head on a pillow

昔、それこそ小学校低学年くらいのころ、幽霊をかなり怖がっていた。たしか小2くらいで自分の部屋というものを与えられたのだが、夕飯を食べた後、まっくらな自分の部屋に戻るのが怖いため、部屋を出るときも常に電気を点けっぱなしにしていた。今ならデンコちゃんにぶんなぐられるかもしれないようなアンチエコ少年だが、でも、怖いんだから仕方がない。朝も、目が覚めた時点で暗いのが怖いため、すぐに電気を点けて起きていた。その結果、毎日午前4時くらいに起きるのが当たり前となり(たまに午前2時やら3時やらにもなった)、ずっとドラクエ3をやったりしていた。僕のドラクエ3の勇者たちは、真夜中から夜明けまでの間に、いくつもの町を巡り、何体もの敵を倒し、やがてラスボスを倒してその旅を終えたと思うやいなや、また新たな旅に出かけたりしていた。ドラクエ3をやっていると、幽霊のことも忘れ、楽しかった。ドラクエ3の勇者たちは、世界を大魔王から救うとともに、ついでに僕のことも幽霊の恐怖から救ってくれたのだった。そのうち、『幽霊なんて一度も出たことがない』という経験の積み重ねの結果、幽霊なんていない、と思うようになった。まっくらな自分の部屋に戻るのも怖くなくなった。スーパーファミコンを買ったので、ドラクエ3はやらなくなった。ただ、朝早く起きる、という習慣だけが残った。それは今でも続いている。
最近、電気をすべて消して、眠ろうとすると、なんだかよくわからないけど何かが近くまでやってきているような気がする。目を開けてみても、もちろん何かがいるわけではない。でも、そういう気がするのである。また、ドラクエ3の勇者たちに助けてもらわないといけないのかもしれない。