答えが一つに定まるという喜び(柳谷晃『カラー版 忘れてしまった高校の数学を復習する本』)

働いていると、っていうか別に働いていなくとも、世の中で起きるほとんどのことについて対応・対策案は一つではないことが多い。だからこそみんなあれやこれやと議論したりして日々ウンウンと唸っているわけだけれども、そんなときにふと、「答えが一つに決まれば簡単なのになあ」と思ったりすることがある。いや、もちろん、答えが一つじゃないから面白いんでしょ、っていうのはあると思うんだけど、たまに考えるのが面倒になって「正直そんなことどーでもよくない?」とか思っちゃうのである。そんなことをちょうど考えていたときにたまたまこの本を見つけ、つい買ってしまった。高校数学なら基本的に答えはいつも一つ!(解法はまあ色々あるかもしれないが)この複雑な現代社会において、答えが一つに定まるとかマジ癒されるわー。帰りの電車で少し読んでみたんだけど、最初の数の話で虚数とか複素数とか出てきて凄い懐かしさを覚えた。大学受験以来彼らには出会っていないと思うので、10数年ぶりの再開である。昔のように受験のために勉強するとかではなく完全に己の癒しのためなので、この本を読みつつ自由に数学を楽しんでいきたい。

カラー版 忘れてしまった高校の数学を復習する本

カラー版 忘れてしまった高校の数学を復習する本