ファウストvol.2に載っていた乙一の短編を読む。その題名の通り、某汎用猫型決戦兵器の下腹部中央に備え付けられている白いポケットを巡る話。読んでいない人も多いかと思いますのでネタバレは避けますが(上の文だけでもネタバレになるんだろうか、いやまあ流石に題名だけでそれくらいはわかるよなぁ)、乙一の小説を読んでいていつも思うのは、初めは正直あまり面白くないなーとか思いながら読みすすめていって、気がつくと乙一世界にどっぷりと浸らされていて、最後まで読み終えると何ともいえない温かみというか優しさのようなものを感じるという。本作もそんな感じでした。次は滝本竜彦のECCOでも読んでみよう。