雲のむこう、約束の場所
「ほしのこえ」の深海誠の新作映画。近いところでは渋谷でしか上映されてなかったので、友人と渋谷まで行って見てきました。座席は満員。カップルなどもいるっちゃいますが、大半はオタっぽいやつらで占められてます。まあ、僕らもその中に含まれるわけで何とも言えないんですが。
内容は、「ほしのこえ」をさらに直球にした感じ。随所に出てくる「おきまり」の展開に身悶えすること請け合いです。直視するのがキツイ位まっすぐ。ピュア。
でも、個人的にはいわゆる「セカイ系」はもういいかなー、なんて思ったり。もうおじさんお腹いっぱいです、と。そう友人に言ったところ、それはお前がセカイ系の本やらアニメやらを見過ぎなんだ、と言われてしまいました。思い返してみると確かにそうかもしれません。特に今年は、近年のセカイ系の始祖とも言える「エヴァ」を初めて観たり、他にも「塩の街」や「涼宮ハルヒの憂鬱」などといった、セカイ系のものばかりを読んだりしていたように思います。でも、これぐらい平均的オタク(よく考えてみれば変な言葉)と言われる人は余裕で観たり読んだりしてるんじゃ? 僕なんてむしろ全然足りないくらいなのではないでせうか。うーん。
とはいえ、セカイ系に嫌悪感を抱く、とか別にそういうわけでもないので、普通に楽しめました。あー、あと「ほしのこえ」でも思ったことなんですが、やっぱ深海氏のアニメは光の描写がいいですね。夕暮れのシーンとか、電車の中に光が差し込んでいるシーンとか、凄くいいなあ、と思いました。とりあえずそんな感じ。
12月24日まで渋谷で上映されているようなので、気になる人は行ってみてはどうでしょうか。ほら、オタならやっぱ「セカチュー」じゃなくて黙って「雲のむこう、約束の場所」ですよ!