アメリ

アメリ [DVD]
空想少女が現実世界へ飛び立つまでを軽快なノリで描いた作品。大事件が起きるとかそういった類の映画ではなくて、何気なく、しかしそれでいて色鮮やかなパリの日々が映し出されていきます。映画全体が遊び心で彩られていて、部分部分でついつい笑ってしまう、そんな映画。
観終えた後の感想としては、「あれ、これってオタク映画じゃん」。そう、この映画パリが舞台で華やかだから一見するとオタクっぽさとは全く縁のないように思えるんですが、主人公アメリの脳内空想世界がやがて現実世界と融和していき、空想(というよりも妄想か)がついに現実となるハッピーエンドのラストシーンなんて、まさにオタク的だと感じます。でもオタク的だからといって嫌な感じというか「うわあ……」みたいな痛い感じは全然しない。やっぱ見せ方が大事なんだなあ、と。
誰もが気楽に楽しめるいい映画だと思います。日常にちょっと疲れている人が観るのにとてもいい映画です。癒し系という言葉はあまり好きじゃない(というかもうお腹一杯)ので使いませんが、そういうのを求めている人もきっと気に入るのではないでしょうか。