どうしよう

明後日からまた大学が始まるかと思うと嫌で嫌でたまらないので嫌だなあ嫌だなあと呟きながらベッドの上でごろごろと転がっていたらいつのまにか午後になってしまっていてこのまま何もしないのもよくないと思って近くのレンタルビデオ店で存在の耐えられない軽さと恋の門借りてこようとしたら存在の耐えられない軽さは置いてなかったので仕方がないから恋の門だけ借りてきて遮光カーテンを引いて部屋を真っ暗にしてそれを観てそれから3時間くらい昼寝したらもうバイトに行かなきゃならない時間だったので慌てて支度して5時間ばかり商品を陳列したあと帰りに99円ショップでおにぎりを2つ買ってそれを食べながら暗い夜道を自転車で駆け抜ける。さしたる灯りもないような小さな都市なので道沿いにあるコンビニの光が無性に眩しくてだけどその光が何となく気になってしまって僕は街灯に吸い寄せられる羽虫のようについそのコンビニに寄ってしまう。コンビニの駐車場には車が何台か停まっていてそのうちの一台は傷だらけのイプサムでその傷だらけのイプサムの前には何人かの若者が煙草を吹かしながらたむろしていた。彼らは楽しそうに笑っている。僕はそんな楽しそうに笑っている彼らの横を通り抜けて自転車を停める。店内に入っても別段買おうというものも特にあるわけでもない僕はただうろうろしながら品物を物色し結局ビールを1本だけ買って帰ることにする。会計を済ませて外に出ると傷だらけのイプサムと若者たちの姿はもうどこかへ消えてしまっていた。彼らが座っていたあたりには煙草の吸殻がいくつか散らばっている。そのうちの1本はまだ火がついたままのようだったので僕は自分のスニーカーでそれを踏みグイグイと地面に押し付けてそれを消した。煙草の火を足で消しながら、僕は、このままじゃいけないこのままじゃダメなんだと、何故かそう強く思った。
相変わらず5月病。