カオスと経済

今日は久しぶりに面白いものに出会った。カオス。混沌という意味の言葉ですが、別にそういう意味ではなくて、原理が分かっているのに何故か将来の予測が出来ない不安定な現象のことをカオスというらしい。今日授業で扱ったのは、一見すると単純な数列なんですが、初期値をほんの僅かだけ変えるだけで一気に誤差が増大するというものでした。その性質は初期値敏感性というそうです。他にも、ニュートンの運動の法則に従っているはずなのに角度を変えるだけで様々な軌道を描き出す2重振り子とか、ばね振り子とか気象予報とか様々なカオス的なものを見て実に面白くて興味深かった。帰りにカオスの入門書でも買おうと思って本屋に寄ったのだけど売ってなかったから、最近興味のある経済の入門書っぽいやつを買ってみた。「経済ってそういうことだったのか会議」という本。今読んでいる最中なのですが、今のところの感想としては、知らないということで損をしていることが沢山あるんだなあ、という感じ。以前村上龍の「希望の国エクソダス」という本を読んで、「俺はケイザイを勉強したんだぞ。どうだ凄いだろ」的な印象を受けてイマイチ好きになれなかったんですが、世の中の動きというものを考えようとしたときには経済的感覚というものが確かに必要なのかもしれないなあと感じました。しかも1冊の本を読んでこれだけのことを思うのだから、きっと他の本を読めばもっとその気持ちが強くなるんじゃないかと思います。少し経済について勉強しよう。
家にあるニュートンのバックナンバーを読んで知ったんですが、経済学とカオスって関連あるんですね。じゃあちょうどいいのでどっちも勉強することにします。面白そうだ。

カオス&フラクタル紀行(芹沢浩さんのページ)
ttp://www001.upp.so-net.ne.jp/seri-cf/

上記のページで2重振り子のアニメーションを見ることが出来ます。凄い。