経済って面白いんじゃない?と思わせた時点で勝ち。

書店に並んでいる株入門本や起業のススメなる本の山を見ても、ちょっと経済に興味があるという人が増えていることは間違いないように思われます。かくいう僕もライブドア騒動や銀行の問題などで経済に興味を持った人間の一人であり、なんかいい経済の入門書はないものか、と思って経済書コーナーをうろついていた時にこの本を見つけました。何故この本を選んだかというと以前に図書館で少しだけ読んだことがあり面白そうだなあと思ったことと、後はただ単に佐藤雅彦のファンである、というのがその理由です(笑)だって本の中をいくら見たって全然経済のことについて知らないんだから比較しようがないじゃないですか。だったらそういう選び方もありなのかな、と思ってこの本を買いました。その選択は正解だったと思います。この本を読んでますます経済に対する興味が深まりました。佐藤雅彦の問題の切り出し方も上手いですし、竹中平蔵の説明も上手だと思います。実に分かりやすい。僕は入門書というものに最も必要な要素とは「その学問を面白いと思わせること」だと思うんですよね。そうじゃなければ誰も「入門」させられないですから。内容云々について経済知識のない僕は語ることは出来ませんが、経済の入門書としては最適な本なのではないか、と思いました。面白かった。