今日はたのしい運動会
太鼓の音で目が覚めた。どうやら家の裏にある小学校で運動会をやっているらしい。窓から小学校を俯瞰してみると、ずいぶん生徒の人数が少ないように感じられる。僕が小学生の頃から少子化少子化と叫ばれていたけど、今もなお順調に少子化は続いているようだった。やはり識者の読みっていうのは正しいものですね。半分開けた窓から校長先生による演説が心地よい風と共に僕の元へと運ばれてくる。それを聞きながら自分の小学校当時を振り返ってみると、校長先生の話というのは実に意味のない話だったな、と思う。何かを言っているようで結局何も言っていないというか。当たり障りのない美談めいた話をだらだらと話して壇上で勝手に自己満足して帰っていく。あれに意味があると本当に思っているんだろうか?まあ多分思ってないよな。そんな勘違い熱血漢はきっと校長にはならず、「私は一生現場で生徒達と触れ合いたい!」とか何とか言って上に上がるための試験なんて受けないだろうから。それもまあどうかと僕は思うけど。本当に生徒のためを思うんだったら、やっぱり自分が上に行ってこの仕組みを根本から変えてやろうとかそういうのが自然なんじゃないだろうか。教師である自分に自信があるんだったら尚更そうだろう。だってそうした方がより多くの生徒を幸せに楽しくさせることが出来るんだから。もちろん、出来れば、ですけど。だから現場主義というのは理屈としてはわかるんですが、それは結局自分に心の底からの自信がないというのが理由としてあったりするのではないかと思う。
……ってなんでこんな話になってるんだ。そんなことは別にどうでもいいんだ。僕は教師ではないし、教師になるわけもないんだから。ああ、運動会といえば、以前にも書いたかもしれないんですが、僕、応援団長をやったんですよね。6年のときに。多分図体がでかかったから選ばれたんだと思いますけど。あの頃はめちゃくちゃポジティブ人間だったと思う。毎日が楽しくて楽しくて仕方がなかった。学校が終わったら速攻で家に帰ってミニ四駆の入ったナップザックを背負って友達と一緒にチャリに乗って1時間くらいかけてコースのある模型店に行く。で、どこの学校かも知らない友達とひたすらミニ四駆談義に花を咲かせて6時のチャイムが鳴ったら家に帰ってひたすらゲーム。授業中は教科書に落書きばっかりして休み時間はドロケイにドッジボール。本当に楽しかったなあ。まあ、過去を美化しすぎかもしれないけど。いつからあまり面白みがなくなってきてしまったんだろう。わからんね。
おっ、応援団長の声が聞こえてきた。「フレー、フレー、イ、エ、ロ、オ!」そうそう、僕も黄色団でしたよ。ああやってみんなの前で叫んだよ。本当に懐かしすぎる。あれはもう10年も昔なのか……。切ないというわけではないけど、とても感慨深い。
さて、これから今日公開初日のZガンダムを観にいってきます。混んでるだろうなあ。土曜だし。ま、ダメそうだったら友人と飯でも食って街をふらつこう。バイトもないし。