じっと待ってろ

3限にレポートを2つ提出して、今週僕がこなさなければならないタスクは全て無事終了した。バイトも昨日で終わったので放課後は完全に自由な時間である。本当は帰りにバーゲンにでも寄って鞄を探してみようかと思っていたのだけど、自転車の店に行ったり部室で何もせずに怠けていたらいつのまにか19時を過ぎていたので真っ直ぐ帰った。帰りの電車が橋を渡るときにガタガタと揺れて、水面に反射している光がゆらゆらと動いて見えて、そんなときにふと、そういや今日はもう7月じゃないか!と気づき、驚いてしまった。道理で最近暑いわけだ。都心から遠ざかっていく電車の中に人はまばらで、僕は電車の一番端の席に座って背もたれに寄りかかりながら、ぼんやりと中吊り広告と目の前を通り過ぎていく夜景を交互に眺めつつ、ああ7月かぁ、と再び7月について思いを馳せる。早いんだ。早いんだ。本当に時間が過ぎるのが早いんだ。この2週間なんてワープしてしまったような気がするんだ。タイムマシンでも僕は使ったのか?タイムマシン・オーヴァードライヴ?昨日の事だって手の届くような距離に記憶があるはずなのに、めちゃくちゃ遠くにあるような感覚。その時間というのは確かに僕の通ってきた時間で、僕はその時間に間違いなく何かをしていたはずなのに、その時間を失ってしまったような、そういう喪失感が在る。そして、哀しくなる。どうしてなのか。僕は今の自分のこのつまらない閉塞的な状況にうんざりしていることは間違いなくて、こんなところから早く抜け出してしまいたいと毎日思っているはずで、時間が早く経つことは喜ばしいことなのにもかかわらず、僕は哀しくなる。終わって欲しいと思っているこの時が終わってしまうことが哀しいのか。って、それは矛盾してる。じゃあ本当は終わって欲しくないのか?終わって欲しくないのか?
………っつーか、そもそも終わるって「何が」終わるんだ?学校か?生活か?人生か?「僕」か?………
センチメンタル過剰。自意識過剰。疲れているのかもしれません。あるいは今日はナンバーガールの「記憶シリーズ1」を買ったから浮かれているのかもしれません。あと、自意識過剰といえば、先日出席した授業で、生徒からの感想を毎回配る、という授業があるんですけど、その中で、blogが存在するのは自己確認のためかもしれない、という意見があって、そうなのかもね、とちょっとだけ思った。でも、それもとても哀しい話ですよね。