めくるめく空想世界
萩尾望都のポーの一族を再読。やっぱりメリーベルの可愛いさは異常。過剰に異常。萩尾望都は空想の天才だと思う。空想を司る神なのかもしれない。空想を自らの手であそこまでヴィジュアル化出来る人って他にいるのだろうか。ああ、昔、高校のときに読んだ、題名は忘れてしまったけれど、なんか女子高生が書いたという小説がそんな感じだったような気がする。恐ろしいと感じてしまうほどの空想のうねりが小説中にうずまいていて、それを読んだ当時の僕は、そのうねりに自分が飲み込まれてしまうんじゃなかろうか、と怖れ、非常に興味はあったけれどもその作家のほかの作品を読むのをやめた、というような記憶があります。今だったら読めるかもしれない。今度探してみよう。