「銀盤」はピート萌えアニメなのか?

blood+の3話、4話を一気に見る。3話終わって、あーやっぱジョージ死んだわありゃ助からんだろう次話は葬式のシーンから始まったりするのかな、とか思って続けて4話をみたら運ばれた病院でまだ何とか命を繋いでいた。小夜が近づいたときにあれだけ血がドバドバと流れ出していたのに。人間の生命力って凄いね。でもジョージは4話ラストで軍に連れて行かれてしまった。やはり後々に翼手として小夜の前に登場するんだろうか。そこでまた小夜の葛藤がありそうだなあ。物語は徐々に大まかな枠を明かし始めてきた。ジョージはベトナム戦争に参加していて、今現在ジョージ(ジョージはもう抜けたのか?)やデヴィットは「赤い盾」という組織に属している。小夜はその組織の切り札である。そして相手は米軍。ベトナム戦争に「赤い」盾に相手は米軍、ってことは冷戦時のような資本主義対共産主義という背景もあるんだろうか。あと、実はカイとリクもジョージの本当の子供ではないとわかって驚いた。カイとリクの出生の秘密なんかも今後の展開に絡んできたりしそう。もしかするとベトナム戦争時に暴走した小夜に殺された人達の中にカイとリクの親がいたりするのかな。ああでもリクやカイの年齢を考えたらそれはないか。作中も2005年という設定だしな。ま、それはともかくとしても、リクは分からないけどカイは今後も話に結構絡んではくるだろう。「また、俺は何も出来なかった……」とか言ってるあたりから予想すると、小夜がピンチ!→カイが飛び込んでくる→カイやられる→駆け寄った小夜に対して「……やっと役に立てたな……」とか言いながら息を引き取る、みたいな展開か。ベタすぎるか。それよりも無鉄砲だったカイが「俺がここで小夜を待っていてやることが小夜の助けになるんだ……」とか言い出す成長物語もいいかなあ。話が広がってくるにつれてだんだん面白さも増してきた。今後も期待しよう。
銀盤カレイドスコープ第3話、第4話。3話のラスト、ピートのクサ過ぎる慰めの台詞にちょっと心を動かされた。僕なんかは「2度あることは3度あるし、っつーか普通に4度目もあるしさらには5度目もあるんじゃねーの?」的なネガティヴシンキング野郎なので、あのピートの台詞には手放しで賛同するというわけじゃないけれど、あのシチュエーションであんなこと言われたらそりゃ胸にくる何かってのはあると思う。僕がタズサだったらピートに惚れるね。惚れる。しかしピートは頭はいいし洞察力もあるし発言も大人びているしとても16歳の少年とは思えない聖人っぷりを発揮している。一体彼は何者なのかしらん? あと、4話でタズサがフリープログラムを大成功させた後のパーティーで、普段はイヤミったらしい監督から褒められたり、外国選手から賞賛を集めていたシーンなんかはとてもいいなあと思った。いい演技を正当に評価し賞賛する、至極当たり前のようなことだけど、それはなかなか難しいことなのではないかと思う。それが出来る監督と外国人選手たちに好印象を抱くと同時に、それがスポーツ競技のよいところなんだろうと思わせてくれる一場面だった。作中ではタズサに対する記者のふてぶてしい態度がやたら目に付くけど、それもこういうシーンをより際立たせるための演出としての一つなのかもしれない。実際あんなひどい記者はいないだろうし。コメディタッチなノリのせいもあるが、毎回一応のオチのようなものもつけてくれるし普通に見ていて面白いアニメ。タズサの成長も実に微笑ましい。これからも楽しみだ。