ドッグイヤー
GWというものに初めて参加してみた。一応言っておくと、GWとはゴールデンウィークではなくグループワークの略称である。グループメンバーと一緒にある具体的な問題の解決に取り組むことを通じてコミュニケーションというのは大切なのであるということを分からせると同時に、我が社はこのようなことをやっているのであるどうだ凄いだろうえへんおほん、ということを参加者である諸学生に知らしめるというのが、今日のGWの、その主たる趣旨であった。
モールス信号やアイコンタクトが使えない一般ピープルである小生にとって、コミュニケーション手段といえば会話か筆談、ボディランゲージ程度しか思い浮かばず、これから向かうはいわゆる大手企業のGW、もし周りのメンバーがモールス信号やアイコンタクトの達人ばかりであったら一体どうすればよいであろうか、などと行く前は途方に暮れていたが、行ってみるとモールス信号やアイコンタクトの達人などはおらず、会話でコミュニケーションが行われており、それを見た小生は一安心して席に着き、周りの方々としばし歓談を交わしてみた。話を聞いてみると、他の方々はみなその業界に絞っているという方が多く、このGWは前回抽選に漏れて今回2回目の応募でやっと当たったんですよ、などと仰られており、抽選であることも知らずに何気なく申し込みをし、当選メールが来たときに初めて抽選だったことを知った、という小生はその方に対して非常に申し訳なく思った、ということは別になく、まあその、人気企業なのだな、と思った。そうしているとGWが始まった。そして数十分後に終わった。某大学の人が某大学の人だけでまとまりたがり、やたら仕切りたがっていたのが少々鼻についたが、全体的にはまあまあ面白かった。ただ、正直一人でやったほうがずっと効率いいよね、と思った。でもそれはGWの趣旨に反するのでNGである。GWというのもなかなか難しいものである。
りんかい線に揺られながらの帰り道。りんかい線はできてから今年で10年目であることを列車にプリントされている広告を見て知って驚いた。埼京線と乗り入れたのが数年前の話だからりんかい線もそのときにできたのだと勘違いしていたが、もう完成から10年も経っていたのか…。本当に時間は早く流れてしまっているものである。世の中は急激なスピードで進化発展発達をしていて、小生はどうも最近そのスピードや進化発展発達から取り残されているような気がしてならない。世界全体がどんどん加速しているように感じられる。このような進化発展発達はいったいどこまで進んでいくのだろうか。想像もできない。できることなら誰でも宇宙に行けるような時代が、小生が死ぬまでに訪れてくれれば嬉しい。