猫ラーメン

猫ラーメン (1) (BLADE COMICS)

猫ラーメン (1) (BLADE COMICS)

所用で部室に行った時にテーブルの上に無造作に置かれていたので、読んだ。みそラーメンといえばみその入ったラーメンであり、チャーシューメンと言えばチャーシューの入ったラーメンである、というラーメン屋における事例から推測するならば、「猫ラーメン」というのは、猫の入ったラーメン、という日本人にとっては何とも狂気のかほりのする代物になってしまうわけであるが、この漫画はそんな動物虐待ラーメン屋の物語ではなく、猫がラーメンを作ってる、という、そんなほのぼのとした、これ実に微笑ましい漫画である。
この漫画の凄い点は、これはサークルの後輩とも意見が一致したが、猫がラーメンを作っている、というそのアイデアの勢いだけで押し切ってしまっている点である。それだけで1冊のコミックスになってるのがまず驚きだ。1巻となっているので2巻もきっと出るのだろう。今後もこの勢いを維持できるか楽しみな作品ではある。ただ、「猫と犬のどっちが好きかって? うーん、どうしてもどちらかを好きだと言わなきゃ駄目だとするならば、まあ猫かなあ…」という程度でしか猫のことを好きでない自分はこの作品を楽しめていない可能性もあることをここに記しておくことにする。猫好きの人にはいいんじゃないでしょうかー(投げやり)