独り言の日

9月28日は独り言の日。って、全然語呂もあってないしそんなわけないんだけど、今日は独り言の人に立て続けに会って、というか目撃して、とても面白かった。一人目は、駅のホームで缶コーヒーをすすりながら、「いや、しかしですね、ワタクシは何も自民党に全ての責任があると言っているわけではないのですよ」とか何とか色々言っていた。シャツをタックインしてひょろひょろと体を左右に動かしながら色々言っていた。今日は天気もよく空を見上げると青空で、久しぶりに晴れたなー、って気分の中、自民党民主党について色々と言っている男。これ実に、ほのぼの、である。二人目。乗り換え駅で下車したあと、次の電車を待っていると、背後から「うぉわらあ、てめえ、なにやっとぅえんだよ」という声。声の質からして老人のそれだとわかる。あー、けんかかー、さっさと場所を変えるか。と思っていると、さらに「おめえ、はよくぅえいなことぉいってんじゃあねえよ。…俺はなあ、人ォ殺したことあんだぞ」と続く。それを聞いたら何だか面白くなって、とりあえず後ろを向いてみたところ、老人以外誰も見えなかった。「こるぁあ、おまあ、まてようぉい」とか言ってるけど、誰もいない。それからも老人はしばらくぶつくさ言っていた。多分僕には見えてみないけれども多分彼には誰かが見えているのだろう。秋晴れの空に響き渡る老人の声。これ、実にほのぼの、である。
今日はそんな感じでほのぼのとした一日だった。