ローゼンメイデン トロイメント

全部観た。面白かった。ラスト3話くらいの怒涛の展開にマジでびびった。いやほんと。ほとんどみんな消えていったけど、雛苺の回が一番感動的だった。楽しかった過去の回想シーン見ただけでもう……。泣ける。あとは個人的イチオシである翠星石がジュン×真紅に嫉妬してる場面とか、ラストで金糸雀を助ける場面とかがよかった。あれらの場面が観れただけでも満足です。
ただ、前作を見てるときも思ってたんだけど、各ドールの強さに格差がありすぎるような気がした。薔薇水晶は除いた6体(本当はもう一体ローゼンメイデンがいるのかもしれないけどわかんないから保留)でアリスゲームをして、勝ったドールはアリスになれる、ってことだったけど、僕が見た限り、強さの順は、
真紅≧水銀燈蒼星石翠星石金糸雀雛苺
というような感じで、どう考えても雛苺が真紅に勝つ、などということが起こる気がしない。歴然とした力の差がある。あれじゃゲームが成り立たないんじゃないだろうか。いや、でもまあ聖杯戦争と同様必ずしも最強の力を持ってるやつが勝つとは限らないということなのか。
あと、ローゼンがアリスを目指して日夜製作に励んでいるのだとしたら、第1ドールよりも第6ドールのほうがよりアリスに近づいているんじゃないかと思うんだけど、実際は第1ドールは水銀燈で第6ドールは雛苺だから、(強さで言えば)水銀燈のほうが明らかに上。アリスというのが何なのかはいまいちよくわからないけど、少なくともアリスゲームがバトルである以上、アリスという存在において『強さ』というのは重要な要素に違いなく、だとしたらやはり水銀燈のほうがアリスに近い。これはどういうことなんだろうか。やはり、ローゼンほどの人形師にも何をどうすればアリスになるかが分からなかった、その迷いの結果があの多種多様なドールたちである、ということなのだろうか。そうだとすると、第6ドールの雛苺を作ってるときのローゼンは、

「あーもう、どうやったらアリスって出来るんだよ、さっぱりわかんねえ。アレかな。萌え。萌えが足りねーのかな。あとやっぱ究極の少女、っつーくらいだから、あれか、ロリータ。ロリータ的な。そのあたりかな…………。よっしゃ!萌えとロリータをテーマに一丁人形作ってみっか!前に作った金色のロリ人形は中途半端に賢くしたせいでくだらねーことペラペラ喋ってうっせーから、今回はリアル幼児にしよう。なんか今回こそは出来そうな気がしてきたわー。待ってろよー、愛しのアリスたん!ハァハァ」

ってな感じだったかもしれない。なんだか、実に微笑ましい。