ノーライフキング
観た。「ライフキングの伝説4」という大人気ゲームの新作が発売。行列などもできるほどの社会現象になった。しかし、子供たちの間では、このゲームに関するある噂が流れていた。「…このゲームのカセットには呪いのかかったものがあり、もしクリアできなかったら死ぬ」瞬く間に日本中を駆け巡ったこの噂が、どこにでもいるような小学生である主人公の少年の日々を大きく変化させることになる…。という話。いとうせいこうの同名小説が原作。原作は読んでない。
内容とは全く関係ないけど、まず冒頭にちょっとだけ出てたアクエリアスの缶のデザインに感動した。な、懐かしすぎるぜ。あの黄色い奴。とにかくレモンという冠がついている方が何でも美味しいと思っている時代が僕にもありました。
まあそれはさておき。最後はなんか適当にごまかされたようでちょっと何だかなーという感じだったが、面白かった。一躍時のヒーローとなった主人公が、顔もみたことのない数多くの小学生たちの中で祭り上げられ、やがてそれが主人公の現実の生活をも脅かしていく、という光景は、見ていて怖さを感じずにはいられないものだった。インターネットもないような時代からああいうネットワークの恐怖っていうものを自覚している人がいたのだなあ、と思うと凄い。しかし僕は中学校受験とかしたことないからわからないんだけれども、中学受験の塾ってのはみな一様にパソコンの前に座る、あんな異様な光景なんだろうか。過去の塾経験から想像するに、さすがにそんなわけはないと思うけど。でもこの当時はああいう塾も本当にあったんだろうか。だとしたら怖いなあ。効率も悪そうだし。
あと、「ライフキングの伝説4」は時期的に多分ドラクエ3か4あたりがモデルなんだろうと思うんだけど、そういやドラクエ買うとき抱き合わせ販売とかされたなあ、などと昔のことを思い出した。まあ一緒に買わされたホワイトライオン伝説がそれなりに遊べたからまだよかったけど。今ぐぐってみたらクソゲー認定されまくってて笑える。ヤリに祈るとモジャという男が出てきて戦う、とか確かに今思うと面白い設定だよなあ。