アフタースクール

ストーリーはネタバレになってしまいそうなので言及は避けるけど、とてもよく考えられてるなあ、と思った。前情報とか何もいれずに観たので、ほんとにあの瞬間には、えっ、と思ってしまった。面白かったです。時間があれば、もう一度細かい部分を観に行ってもいいかも。
観終わって、木村がちょっと報われなさ過ぎだと思った。他の人は、まあ結果はどうであれ、それなりに、自分の失っていたもの、忘れていたものにたどり着いて、それによって自らの内にある欠損を満たした彼らは生まれ変わり、新しい道へ向かっていく、というような終わり方だったけど、木村だけにはまるでその道が提示されてない(ラストで、ほんのわずかな“兆し”みたいなものはあるけど)。ただ、神野が言っていた木村評「あいつは誠実で真面目な男だ(若干うろ覚え)」という意見を考慮した上で再度映画を振り返ってみると、そんな「誠実で真面目な自分」=「普通の道から外れられない、思ったことを言ったり行動に移したりするのが苦手」という自分の長所でもあり短所でもある部分を克服することで、新しい道へと踏み出しているのかもしれない。頑張れ木村。明日はきっと素晴らしい一日になるはずだから。きっとね。
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