ビッグバンドのライブとEZRA BROOKS(エズラ・ブルックス)


知人が参加しているビッグバンドのライブを聴きに、赤坂のライブハウスに行った。赤坂なんてめったに行くことないし、それにいい天気だったので、ライブハウスに行く前に氷川神社日枝神社なんかもちょろちょろとうろついてみた。氷川神社は人気(ひとけ)もなく、静かでかなりよい雰囲気だった。境内にあるブランコで小さい子が遊んでいたのが微笑ましかった。お参りしたあとおみくじでも引こうなどと思っていたのだが、なんかおみくじを引くようなそういう雰囲気ではなかったのでやめておいた。ライブは楽しかった。トランペットもあれくらい吹ければ最高だろうな、と思った。
帰りに、先日観たスティングの中に出てきたエズラ・ブルックスというバーボンを買った。約1,500円。90proofと書いてあるので、アルコール度数は45度である(BARレモン・ハートで学んだ知識を無駄に披露してみた)。ちなみに今のところ一番好きなバーボンであるターキー8年は101proofなので、50.5度である。
さっそく飲んでみたのだが、美味い。ターキーに次ぐくらい。できればこういうときにこのように美味いだとかあのように美味いだとか言いたいんだけども、正直そこまで語れるほど味をわかっているとは言いがたいので、しかたがない。ただ、難しいなと思うのは、味として自分が知覚しているそれをどのような言葉と結びつければよいのか、ということをどうやって学んでいくのか、ということである。一応ウイスキーの本なんかは買って持っていたりはするんだけど、たとえば本に載っているAという表現が、自分が感じている味を一般的に示している表現であるかどうかというのはどうやって「わかる」のだろうか。もちろん別に自分で楽しむだけだったら表現なんてどうでもいいんだけど、他人に伝えたい、と思うのであればそれはとても大事だと思うし、あることをより具体的に語れるようになればそれは自分もとても楽しいだろうと思う。一番手っ取り早い方法はやはり人に聞いて、一つ一つ確認していくことだろう。本は情報を得るには十分なんだけど、最終的な確認、という点においてこういう場合にはあまり適していない。
本さえあれば学べるんだから他人から直接何かを教わる必要はない、と思っていた時期もあったけども、浅はかな考えだったと今では思っている。