花火

「近くで花火がやっている」そんなことを仕事を終えて帰ろうとした際に聞き、観に行ってきた。花火は2週間くらい前にも観に行っているので、今年2度目だ。駅から会場までは15分くらいで、ぞろぞろと連なる人の中を歩いていくと徐々に道の端には屋台なんかが現れはじめ、気分も盛り上がってくる。そしてちょっと先のマンションの隙間から見える空には花火も観えてきた。会場に着き、知り合いと連絡を取ろうとしても回線が混雑していて繋がらない。しかも携帯の電池も切れそうだ。仕方ないのでとりあえず缶ビールを買って、喉を潤しつつそこで鑑賞することにした。ちょっと前に行ったときも思ったんだけど、花火って見た目がキレイなのはもちろんのこと(なんか藤の花やしだれ桜のように、後に余韻を残すやつが好き)、その音がとてもよいと思う。カラッとしていて、つきぬけるような大きな音。色とりどりの花火を見ながらその音を聞き、ビールを飲むというのは、最高に贅沢でとても満たされる。結局知り合いとは会えないまま花火は終わり、その後無事合流したところ、そもそも僕のほうがまるで見当はずれの場所にいたということがわかった。詳細な行き方を教えてもらっていたのに……。いや、ほんと、すみません。