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8年

ここ数年、毎年入社式の日に新入社員向けの講義を担当しており、今年も昨年と同様にそれを担当した。安倍政権において「女性が輝く日本へ」というテーマを掲げているせいもあるのだろうか、なんとなく例年よりも女性比率が高いかなーとか新入社員の面々を見渡しつつ、講義を終えた。帰路、自らの入社式の頃を振り返ってみると、既に丸8年が経過していることに気付く。8年。主観的には長かったのかあっという間だったのか正直よくわからないけど(どちらも正しい気がする)、客観的にみると十分な時間が経過しているんだなあと、ただただ驚いてしまう。
「今の仕事自体は特段楽しいわけでもないけど嫌過ぎるというわけでもないので、普通にやってればこのまま続けていくことは可能だろう。」と昔の自分は語っているが、あれから5年経った今でもそれは特に変わっていない。ただ、他部署への異動の可能性はあるので、異動先がそうであるとは必ずしも限らない。ただ、学生の頃とは違い、多分異動したってなんとかやっていけるだろうと考えられるようになっている。そう考えられるようになったのは、少なくとも今いる会社における仕事において、専門性というのはもちろん重要であるものの、それ以外のある意味「当たり前のこと」を普通にこなしていけるかということも非常に大事であるということがこの8年でよくわかったからだ。「当たり前のこと」とは、たとえば何か案件を依頼された場合であれば、次のようなことである:

  • 依頼事項の意図を理解し、当該意図を踏まえた回答をする(迎合するという趣旨ではなく、依頼者からの問いに対して明確に回答するということ)
  • 依頼事項の意図が不明瞭であれば質問する
  • 依頼事項が自らの手に負えない場合は、納期・コストを考慮の上、適宜同僚・上司または社内外の専門家に相談する
  • 依頼事項の期日を守る
  • 自らのことだけではなく、相手方の立場も考慮する

これらはおそらく誰がみてもそれほど特別なことではないように見えるんじゃないかと思う。だけど、このようなことがしっかりできていれば、もし仮に専門性がない・適正がないとみなされて別部署に異動させられたとしても、その先で何かしらの仕事はこなせるんじゃないかという気がする(もちろん、出世したい、もっと高いレベルで仕事をしたいという人にとっては上記は最低条件でしかなくてもっとやらなくちゃいけないことがあるだろうけど)。そう考えるようになって自分は精神的に安定した気がするので、もしタイムマシンで過去に戻れるならば、就職活動だるいと思っていた学生当時の自分にこれを伝えに行きたい。