パルプ・フィクション

パルプ・フィクション [DVD]

パルプ・フィクション [DVD]

3つ(4つ?)のそれぞれ異なる、しかしそれぞれが相互に関係を持っているドラマをまな板の上に並べて、トントントン、と包丁で切って、ちょいちょいちょいっと並べ替えて作られている映画。その並べ替え方がとてもよい。センスいいなあ。あと、それぞれの物語も馬鹿馬鹿しいほど真剣で(だってどの話だって命かかってるからね)、しかしながらユーモアに溢れているのも素敵。物語をミックスすることで、それぞれの物語の意味は希薄になってるような気がするけど、ミックスしたことによって返ってそこに新しい意味が生まれているような気にもなる。ってことは、「意味」なんてものは、見ている人間が勝手に付与するものであって、別にそれ自体には価値なんてないんじゃないか。そんなことを思った。特に好きなシーンは、ヴィンセントとミアのダンスシーンと、真剣かつ滑稽なラストシーン。ははは。面白い映画だった。