発表会
トランペットの発表会があった。ジャズの、あるスタンダードナンバーを簡単にアレンジしたものを吹いた。出来はまずまずといったところ。1年くらい前にあった発表会ではほとんど音が出ず泣きそうになっていたことを思い出すと、なかなか感慨深いものがある。こういう、できないことができるようになる喜び、というのはいまやっている仕事ではなかなか得られないような気がする。仕事では割と評価してもらっていたりもして、給料もそれなりに上がったりして、まあそれはそれでよいことなんだけれども、別にそれができるからといってそれをやりたいというわけではないので、あまり楽しくはない。一方、トランペットが上手く吹けるようになりたい、とか、もうちょっと写真が上手く撮れるようになりたい、とか、思ったことを文章で上手く書けるようになりたい、とか、そういうものはやりたいことだけどなかなか上手くならない。できることとやりたいことは違う、というのは確か佐藤優『国家の罠』の中で見たような記憶があるが、本当にそのとおりだ。でも、そのできることとやりたいことを徐々に近づけていければいいなと思う。