スタンド・バイ・ミー

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]
先週テレ東で放映されていたものを録画しておいて、それを今日観ました。スティーブン・キングの小説が原作で、行方不明になった少年の死体をさがしにいく少年たちの冒険を描いた映画。
この映画を観て、あの4人の少年たちのことを羨ましい、と思ってしまう僕は、きっともう気がつかないうちにいつのまにかあのような時を通り過ぎてしまっているのでしょう。哀しいことです。悪ぶってタバコをふかしたり、自分を子ども扱いされたりすることに本気で怒ったりする少年たちは、笑ったり泣いたりを繰り返しながらも目的を達成し、家路に着く。すると死体探しに行くまでは自分にとって世界の全てであったキャッスルロックの街がやけに小さく見えるようになっている。冒険を経たことで彼らは変わってしまった。彼らはもう少年じゃない。もう2日前のキャッスルロックの街は決して訪れることの出来ない場所になってしまった。ラストで冒険を終えた4人が別れていくシーンは、彼らにとっては何気ない別れで、家を訪ねたりすればまた会えることは分かっているのですが、とても切ないものになっています。それは多分楽しかった少年時代への別れを意味しているからなのでしょう。そしてあの超有名曲が流れ始める。思わず涙が流れました。
まだ観たことのない人はぜひ。お勧めです。