レポート

今日中に最低でもレポートだけは終わらせようという目標を立てた。このような目標を立てたときに、その後の行動は人よって2つに分かれると思う。さっさとその目標を達成してしまうタイプと、「その目標だけ達成すればいいんだからとりあえず遊んでてもいいじゃん」と一日中だらだらと過ごし、日が暮れてから課題に取り組むタイプ、の2つである。一夜漬け歴10年を超える僕のような問題先送り大好き現実逃避型人間は当然のごとく後者であり、一日中だらだらと過ごし、夕方からレポート作成作業を始め、約2時間後に何とか形だけは整えたものが一応完成した。2時間位で完成するようなレポートならさっさとやればいいのに……、と思う人もいるかと思われるが、僕自身も全くもってその通りだと思う。でもその通りだと思ったからといって、簡単にそのようなことが出来るようになるかといえば実際そうはならないのが難しいところである。反省をしない人間は成長しないのである。そして僕は反省をする必要がないから反省しないのである。このような態度で日々生きていたって何とかなってしまうんだから、大学なんて本当にいい加減なものである。いい加減なものに対してはいい加減な態度で接することが礼儀だと僕は思う。だから僕は実に礼儀正しい人間なのである。
完成したレポートらしきものをあらためて見直してみると、かなり悲惨な出来のような気がしなくもない。宗教の話だったはずがいつのまにか「日本人はサムライが大好きなのだ」という内容にすり替わってしまっている。不思議である。でも、どんなにいいレポートを書いたと思っても何故か良がきたり、やっつけで書いたいい加減なレポートが何故か優だったりと、この大学の成績評価は実にいい加減なので、レポート内容なんて適当でいいのである。大学というものは、いい加減さに基づく学生との相互依存関係の下に成り立っているのである。
まったく、あまりの馬鹿馬鹿しさに欠伸が出て涙が溢れてくる。