最後の、
9月になった。今月末から学校が始まってしまうのか……行きたくねえな……、と考えると今から早くも憂鬱になってくるが、なるべく考えないようにして残り少ない夏休みを謳歌していきたい。夏休みといえば、今年の夏、いたるところで誰からもよく言われたのが、「最後の夏休みを十分に満喫したほうがいいよ」ということである。世の、僕より年上の人たち、あるいは僕と同じ歳でも既に働いている人たちは、みんな大学時代の夏休みの過ごし方を後悔していること限りないようだ。しかし、この「最後の夏休み」ってのがどうも気に入らない。「最後の夏休み」だけじゃなくて「最後の学生生活」みたいな言葉も同様に。それらの「最後」を越えた先にあるものってのは、もうサッカーで言うところのロスタイムみたいなものでしかないのだろうか。こうも「最後の○○」などということを頻繁に言われると、そんなふうに思えてくる。だから「最後の夏休み」って言葉も気に入らないし、あと数ヵ月後にはまず間違いなく訪れてしまうであろうロスタイムとしての未来にも期待が持てないのである。ああもう面倒だなあ。嫌だなあ。まあでも今はとりあえず早く大学が終わることだけを祈って、その先のことはそのときに考えればいい、と思い込むことにする。適当にやりゃいいんだよ適当に、と繰り返しながら。
そういや2連覇じゃありませんか。凄いね。