モリのアサガオ

簿記の勉強でもしようと思う、とか言いつつ、モリのアサガオという漫画をひたすら読み続け、全7巻を読み終えてしまった。ダメすぎる。が、この漫画は面白すぎた。新米刑務官が死刑確定囚との触れ合いの中で死刑という制度について考える、というような話なのだが、主人公の気持ちが死刑制度賛成と反対の両方に揺れ動いていく姿が、死刑制度というものの是非を簡単には語れないということを如実に表していて、とても素晴らしい。死刑執行のときは刑務官が数人で同時にボタンを押すことによって誰が死刑を執行したかをわからなくする、というのは高校の倫理の授業で習っていたので知っていたのだが、いくらわからないからってやっぱり自分はやりたくはないよなあ、ということをこの漫画を読んであらためて思った。とはいえ、被害者遺族の心情を考えると(って、僕はそのような立場になったことがないのでそれは想像でしかないし、また、そのような状況など想像しきれないとは十分承知しつつも)、直ちに死刑なんて廃止すればいいとは言えなくて、難しい。
なんか作者は裁判員制度についての漫画も描いているようなので、あとで買って来よう。
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