暇人、コンサートへ行く

一通りたまっていた家事も済ませ、図書館でも行こうかなーと思ってたら電話。「暇ならチケット余ってるからコンサート行かない?今日の午後なんだけど」とのこと、何の予定もないので迷わず「行く!」と即答し、ちゃっちゃと支度を済ませて外に出た。Tシャツの上にシャツを一枚はおっただけで出かけたけど、それでもちょっと暑いくらいだった。でも少し前のような暑さではなく、心地よいくらいの暑さだ。
飯田橋駅で待ち合わせをして、歩いて会場へ。駅から川沿いに歩いていくと、周囲にあまりそぐわないやたら高さのあるガラス張りのビルが見えてくるんだけど、それが凸版印刷のビルで、その横に今回の会場のトッパンホールはある。以前一度ここにある印刷博物館には来たことがあるけど、トッパンホールに来るのは今回が初めてだ。少し早く着いたので併設されている喫茶店で時間を潰す。喫茶店にいた人らもほとんど自分たちと同じような感じだったらしく、開演時間が近づくとほとんどの人たちが会場に向かい始めたので、自分たちも彼らに合わせて会場の中へ。席は舞台の真正面のいい席で、自分みたいなクラシックに無知な人間がこんなところに座っていいのか…、とか思いつつそわそわしていたらハーゲン・クァルテットの4人がやってきた。拍手。
ハーゲン・クァルテットというのはヴァイオリン2人、ヴィオラ1人、チェロ1人で構成される弦楽四重奏団。元々はザルツブルク・モーツァルテウムのオーケストラでヴィオラ奏者を務めるオスカー・ハーゲンの4人の子らで結成され、その後第2ヴァイオリンが代わりつつも結成30年を迎え、現在では世界屈指の弦楽四重奏団であるとのことである(パンフレットによる)。彼らが今日演奏したのは次の曲目。

ウェーベルンの曲はパンフレットの中に「それまでの西洋音楽史上最も型破りな弦楽四重奏曲」とか書かれており、確かになかなかいわゆるクラシック的なもの(といっても拙い自分の中でのイメージでしかないけど)からはかけ離れていたけども、なかなか緊張感があって面白かった。しかし、一番よかったのはベートヴェンの曲の演奏で、特に第一楽章がよかった。第一楽章に限らず、えらく深刻というか、何か重大なことが起きたといったような緊迫感のある曲なんだけども、特に第一楽章は緊張と弛緩がいい具合に繰り返され落ち着けないところがよい。ヴィオラの演奏がすごくいいなあと思った。
演奏に満足しつつ、外に出るとさっきまでは少し暑かったのに今度は逆に肌寒い。もう秋だよねえ、なんて話をしながら、駅へ向かう。それからお茶の水に行って、少し歩いて神保町のボンディへ。結構混んでいて、さすが有名店だなあなんて思いながら、ポークカレーとギネスを頼む。ご飯にチーズが混ぜ込まれており、欧風カレーと相俟って優しい味わいでなかなか美味しい。ただ、トプカのインドカレーを食べたときのような「これは家じゃどう考えても作れない!すごい!」的な感動は少し薄いかもしれない。美味しかったけどね。
ボンディのポークカレー
ボンディのポークカレー posted by (C)syndrm
最寄駅まで帰ってきたときに、最近なんかお腹の調子よくないんだよなー、ってのを思い出して、お腹の調子がよくないときは食物繊維だよね!ってことで近くの和菓子屋さんにさつまいもを使った和菓子を買いに行ったら、対ハロウィン専用和菓子が売られており、可愛らしかったので思わず一緒に買ってしまった。しかし、どうも食べるのに躊躇してしまうなあ…。
対ハロウィン専用和菓子
対ハロウィン専用和菓子 posted by (C)syndrm