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自分が好きなことが何かわかってるのなんて当然のことじゃない?

中島義道の『きみはなぜ生きているのか?』を読んで、とにかく君は好きなことをすればいいんだ、という類の部分に相変わらず感化されてああもうなんで自分は毎日こんなどうでもいい仕事をして帰ってきてただ寝るだけの日々を過ごしてるんだろうやっぱもっと好きなことをしなくては!って思うんだけど結局そう思うだけなのも相変わらずで、どうしたもんかなあと思っていたおりたまたま一緒に食事をしに行った相手がいわゆる専門職の方で、その専門職に就くには大抵幼少のみぎりからそれに全力をかけてなくちゃいけない、っていうような種類のものなんだけども、彼女はそういった仕事を生業にしつつさらに聞いてみると様々な趣味も持っているということもわかり、思わず自分が「いろいろ好きなことがやれていてすごいねー」なんて言ったら、逆に「いや別にすごくないよ、だって好きなことだからやってられるんだし。逆に好きじゃないことをずっとやれてるんだったら、そっちのほうがすごくない?」みたいなことを言われてしまい、確かにそうかも……、とか思いつつも「いやでも好きなことを見つけられていて、しかもそれをできているってのは、意外と少ないって」とか言うと、そんな自分に追い討ちをかけるが如く「ていうか長年生きてきてたら自分が好きなことなんて何かわかるのが当然だと思うし、わかってたらそれをやるのって全然普通のことじゃない?」とか言われて死ぬかと思った。何がしかの大きな断絶があるのを感じた。でも、言われてみればその通りだよなあ……、なんてことを、東京のどこかしらのビルの中にある飲み屋の片隅で思っておりました、昨日。

きみはなぜ生きているのか?

きみはなぜ生きているのか?