book

ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力/大津広一

仕事でB/SやP/Lを読む機会が増えたので、会計力を高めようと思って読んでみた。会計の本って会計用語の説明に終始している本も多くて、そういうのを何回読んでもなかなか会計って身につかないよなーって思っていたんだけど、この本はどうやってB/SやP/Lを読…

ニッポン景観論/アレックス・カー

日本の景観計画のなさを様々な写真による具体例を用いながら批判した本。とてもわかりやすく書かれており気軽に楽しく読める本だが、この本の中で批判されているような景観が自分の身の回りにありふれていることを思い出すと、何も考えずただ笑って読むこと…

我が闘争/堀江貴文

ホリエモンが出所後に自らの過去を振り返る形で記載された本。会社立ち上げから上場前くらいまでと、衆院選出馬からライブドア事件あたりまでのエピソードを特に面白く読んだ。前者は時代がインターネットによって変わっていく勢いや、それに抗うことなくそ…

世界は終わらない/益田ミリ

世界は終わらない (幻冬舎文庫) 作者: 益田ミリ 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/08/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 益田ミリといえば「すーちゃん」シリーズであり、自分もとても好きなマンガの一つなのだが、この「世界が終わらない…

大学教授が考えた1年で90を切れるゴルフ上達法/城戸淳二

来月にラウンドもあるし、ゴルフをそろそろしっかりやろうと思って買ってみた。著者は有機EL研究の第一人者とのこと。忙しい中でどのように選択と集中をして短期間でゴルフを上達させたかが簡潔に記されており面白かった。ただ、著者の観察力・分析力の高…

ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海

自分もいつも仕事を(やめられるものなら)やめたいと思っているのでタイトルを見て買ってみた。地の文があまり面白くなく読んでいてちょっと退屈だったのが残念。主人公が勤めているようなああいう上司ってほんとにいるんだろうかと気になった。あんなクズ…

稲盛和夫の実学-経営と会計

会社の偉い人の話で京セラ・稲盛氏の話がたびたび登場するので、あまり興味はなかったものの文庫だし読んでみるかということでさらっと読んでみたけど、なかなか面白かった。「1対1の対応が重要」とか「B/SやP/Lだけでは今あるお金がいくらかわからない」…

ソフトマッチョ

今年の上半期目標のひとつとして掲げていた体重7kg減を昨日時点で達成した。1月から計測を開始したので、達成に要した期間は3ヶ月と少しか。思ったより早く達成できて少々驚いている。ただ、体重については一度落としてもすぐリバウンドしたら何の意味もな…

こんな教育を受けたかった、いや、今からでも遅くない?(斉藤淳「10歳から身につく問い、考え、表現する力」)

米イェール大学で数年助教授として働き、その後衆議院議員を経て現在は中高生向けの塾を開催している著者が、イェールでの経験を踏まえ小学生からの教育について語った本。こういう本の論調としてよくあるのが日本蔑視海外礼賛というものでそういうのは正直…

アメリカ民主主義の歴史を簡単に知りたい人に薦めたい(コリン・P.A. ジョーンズ『アメリカが劣化した本当の理由』)

『手ごわい頭脳―アメリカン弁護士の思考法』がとても面白かったので、同著者の別の本にも手を出してみた。表題はやや扇動的なものになっているが、合衆国憲法や大統領制、最高裁判所などのトピックをベースにアメリカの民主主義の歴史を追っていくことで、今…

理解を超えた凄さ(東田直樹「自閉症の僕が飛びはねる理由」)

何か月か前にNHKのドキュメンタリー「君が僕の息子について教えてくれたこと」を見て、この著者のことを知った。自閉症である彼は、母とのトレーニングによってパソコンや文字盤を通じた意思表示が可能になり、さらには本まで書いているとのことだった。それ…

答えが一つに定まるという喜び(柳谷晃『カラー版 忘れてしまった高校の数学を復習する本』)

働いていると、っていうか別に働いていなくとも、世の中で起きるほとんどのことについて対応・対策案は一つではないことが多い。だからこそみんなあれやこれやと議論したりして日々ウンウンと唸っているわけだけれども、そんなときにふと、「答えが一つに決…

アメリカ法制度の背景を知るのに適当な一冊(コリン・P.A. ジョーンズ『手ごわい頭脳―アメリカン弁護士の思考法』)

日本人のアメリカの訴訟やアメリカの弁護士に対するステレオタイプな印象というと、おおよそ次のような感じだろうか: アメリカの訴訟 ・賠償金額が高額になりやすい(懲罰的賠償制度など) ・ちょっとしたことでもすぐ訴訟になってしまいやすい(ファースト…

どうしようもないことがあることを自覚する

解 (Psycho Critique)作者: 加藤智大出版社/メーカー: 批評社発売日: 2012/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (10件) を見る秋葉原通り魔事件の犯人である加藤智大が書いたもの。事件が起きた当初、報道等は加藤が派遣社員で…

最近の休日のパターンと未来ちゃん

なにかしらやらなくちゃいけない仕事上の課題とかがあって、そんなのわざわざ自宅でしかも休日になんぞやりたくねーとか思いながらぐうたらしてたり外に遊びに行ったりしたりしてでもやっぱりやらなくちゃいけないことはやらなくちゃいけないので休みの終わ…

買ったもの

空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)作者: 阿部共実出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2012/03/08メディア: コミック購入: 15人 クリック: 464回この商品を含むブログ (91件) を見るネットで話題になった「大好きが虫はタダシくんの」の人のコ…

小説を読むことはたくさんの人生を生きるということ

もう10年くらい前、民法総則の担当教授が講義中にこんなことを言っていたのを覚えている。 「みなさんはよく小説を読みますか? 民法を学ぶ、いや法律を学ぶにはたくさん小説を読んだほうがいいと私は思います。法律は人のために作られたものです。それを…

わたしを離さないで

何ヶ月か前に映画を観に行って、今日ようやく原作を読み終えた。が、正直よくわからなかった。読了後に原作のamazonレビューとかチラ見したらやたら絶賛されていて驚いた。そうなのか…。原作は序盤あまりにも読みにくくかつ退屈で、翻訳が微妙なんじゃないか…

自分が好きなことが何かわかってるのなんて当然のことじゃない?

中島義道の『きみはなぜ生きているのか?』を読んで、とにかく君は好きなことをすればいいんだ、という類の部分に相変わらず感化されてああもうなんで自分は毎日こんなどうでもいい仕事をして帰ってきてただ寝るだけの日々を過ごしてるんだろうやっぱもっと…

ポジティブになる

GW最終日に映画館に行って「ソラニン」を見たら、どうも何だか仕事をやる気がしなくなってしまい鬱々とした日々を送っていたので、これは何とかしなきゃいけないと思って以下の本などを読んだ。道は開ける 新装版作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,香…

17歳

先日、写真を生業としている人と飲む機会があり、その際に橋口譲二という人の写真集を薦められたので、図書館に行ってその写真集を見てきた。『17歳』と『17歳 2001−2006』の2冊。どちらも面白かった。撮影時期は違うものの、どちらも日本全国の17歳を被写…

紫色のクオリア

シュタインズ・ゲートのウェブ上の感想なんかを見ていたところ、シュタインズゲートとテーマが似ているラノベということで名前が挙がっていたので読んでみた。面白かったけど、文章があまり自分の好みの文章ではなかった。確かにシュタインズ・ゲート的なの…

電柱

気がつくと1ヶ月くらい経ってしまっている。この1ヶ月ほどの間は特に何をするでもなく、仕事をしたりお酒を飲みに行ったりカレーを食べに行ったり野球やサッカー観戦に行ったり北海道へ旅行へ行ったりJINRUI復活ライブを観に行ったりしていた。ということで…

TOEICとたくさんのふしぎのはなし

1年ぶりくらいにTOEICを受験しに、行ったことのない、とある大学へ行った。JRから私鉄に乗り換えて20分くらい。自分はJRの、しかも高架を走っているような路線の沿線にずっと住んでいたので、走っている真横を家並みが通り過ぎていくあの私鉄の光景にはいま…

Ham on Rye

Ham On Rye作者: Charles Bukowski出版社/メーカー: Ecco発売日: 2002/05/31メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る初めて読んだブコウスキーの『勝手に生きろ!』が面白かったので、ブコウスキーの少年時代が描かれた自伝的小説である…

秋期限定栗きんとん事件

上下ともに読了。面白かった。小佐内さんの本領が余すところなく発揮され、その素晴らしさを認めざるをえない感じ。早くも冬期が楽しみですが、まあ気長に待ちたいと思います。秋期限定栗きんとん事件(上) [ 米澤穂信 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小…

勝手に生きろ!

趣味はなんですか?転職です!とでも言わんばかりに主人公のチナスキーは職を変える。具体的に数えるのは面倒なのでやらないけど、多分この1冊の本の中で20回くらいは転職してるんじゃないか。凄い。最近、また別の人が会社をやめるという話を聞き、その…

いろいろ

いろいろと読んだりしたので、とりあえず列挙。感想はあとで書けたら書こう。花田少年史(1) [ 一色まこと ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > コミック > 青年 > 講談社モーニングKCショップ: 楽天ブックス価格: 575円楽天で詳細を見る会社の同期のススメに…

さよなら妖精

読み終えた。面白かった。一応ミステリというカテゴライズがされてるけども(実際、ミステリなんだけども)、それ以上に青春小説的な側面に惹かれまくり、キュンキュンした。主人公の焦燥感にひたすら共感。この小説の主人公は高校生だが、もう25にもなっ…

米澤穂信

年末年始は大宮氷川神社に初詣に行ったりイオンレイクタウンに行ってそのあまりの広さと人の多さに驚いていたりしたのだけれど、それ以外の時間はほとんど本を読んでいたと思う。米澤穂信という人の本だ。『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順…