我が闘争/堀江貴文

 ホリエモンが出所後に自らの過去を振り返る形で記載された本。会社立ち上げから上場前くらいまでと、衆院選出馬からライブドア事件あたりまでのエピソードを特に面白く読んだ。前者は時代がインターネットによって変わっていく勢いや、それに抗うことなくその流れを掴んで成長していく勢いが読んでいても伝わってきた。後者は、後ろを振り返ったり周囲を顧みることなく突っ走った結果、信頼していた人にも裏切られ、瞬く間に転落していってしまう様がとても切なく感じられた。

  ホリエモンは今は宇宙事業をやっているという。ちょっと後で調べてみよう。色々なことはあったかもしれないけれど、自分の思いの実現に向けてなりふり構わず突っ走ることというのは誰にでもできることだとは自分は思わないので(=そういう人のことをホリエモンはきっと「人生は短いのにどうして自分のやりたいことをやらないのか」と言うのだろうが)、宇宙事業の方でも何か面白いことをやって世の中をかきまぜてくれるといいなと思う。

我が闘争

我が闘争

 

 

 

世界は終わらない/益田ミリ

  

世界は終わらない (幻冬舎文庫)

世界は終わらない (幻冬舎文庫)

 

  益田ミリといえば「すーちゃん」シリーズであり、自分もとても好きなマンガの一つなのだが、この「世界が終わらない」は、すーちゃんが働いていたカフェの横にある本屋で働く土田くんの話である。

 土田くんは書店員歴10年で、今の1Kのアパートに7年住み続けながら、毎日書店に通う日々を送っている。彼女はなく、また仕事もそれほど変わり映えはしないものの、それに満足してないというわけではない。でも、ふと、

「オレの人生 こんなはずじゃなかった とは思わない でもって こんなもんだろう とも思わない」

 というようなことを考えてしまう。じゃあ一体何なんだというと、土田くん自身もよくわからない。わからないことには手の打ちようもなく、何かをするというわけでもなく日々を生きていく。しかし時折、夜空を見上げながら、「オレの人生の意味ってなんなんだろう」と自問する。その後にはいつも「な~んて」と茶化すようにして。

 土田くんの考えてるようなことって自分もよく考えたりするけれど、日々の中に埋もれていってしまい結局忘れてしまうことが多い。でも、益田ミリはありふれた日常の中で、普通なら忘れ去られてしまうような、ふと思ったり考えたりすることを表現するのがめちゃくちゃ上手い。あと、「いい」とか「悪い」とかそんな単純な話ではない「いいとも言えないけどでも別に悪いともいえないしよくわからない」みたいなモヤモヤした感情を色々な表現を使いながら的確に表現してしまうのですごいなと思う。男性の土田くんが主人公だったからかもしれないけど、「すーちゃん」シリーズよりも今回のこの本の方が自分は共感するところが多かったです。とても面白かった。この本はキレイに終わっているのでおそらく続編はないだろうけど、土田くん自体は「すーちゃん」シリーズに今後も登場しそうなので、楽しみだ。

大学教授が考えた1年で90を切れるゴルフ上達法/城戸淳二

来月にラウンドもあるし、ゴルフをそろそろしっかりやろうと思って買ってみた。著者は有機EL研究の第一人者とのこと。忙しい中でどのように選択と集中をして短期間でゴルフを上達させたかが簡潔に記されており面白かった。ただ、著者の観察力・分析力の高さがなかなか半端ないので、同じように学べるかといわれるとちょっと難しい気もするが、参考になる部分は多いなと感じた。自分も初心者がたくさんのクラブを扱うのは効率が悪いと思っていたので、この本に書いてあったのと同じようにまずはドライバー・7番あたりを中心に練習しようと思う。

ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海

自分もいつも仕事を(やめられるものなら)やめたいと思っているのでタイトルを見て買ってみた。地の文があまり面白くなく読んでいてちょっと退屈だったのが残念。主人公が勤めているようなああいう上司ってほんとにいるんだろうかと気になった。あんなクズが上司だったら自分なら即退社すること間違いない。

マッサージとスーパー銭湯

今日は久しぶりに自由な一日だったので、午前中にマッサージ、午後はスーパー銭湯に行ってのんびりした。マッサージはヘッドスパみたいなやつだったんだけど、最近のこめかみあたりの重い感じや首筋のこりがだいぶとれて軽くなったので行ってよかった。午後のスーパー銭湯はまあ普通だったけど、大きい風呂に入るのはそれだけで気持ちがいいし、ゆっくりと風呂上りのハイボールも楽しめたのでかなりリラックスできた気がする。また行こう。

稲盛和夫の実学-経営と会計

会社の偉い人の話で京セラ・稲盛氏の話がたびたび登場するので、あまり興味はなかったものの文庫だし読んでみるかということでさらっと読んでみたけど、なかなか面白かった。「1対1の対応が重要」とか「B/SやP/Lだけでは今あるお金がいくらかわからない」というところなどは本当その通りだなと思う。また、この本の中には色々なエピソードが描かれているが、その中ではアメリカで見た最新鋭の機械と自社の自作機会のコストと生産性についての話が面白かった。仕事中いつも早く家に帰りたい自分も生産性は重要だと思っているんだけど、ホワイトカラーの生産性ってどうやって算出すればいいんだろう。数値化できればいいなと思っているけどいい案はずっと浮かんでいない。自分の会計の知識は数年前に取った簿記2級レベルから変化していない、というよりはむしろ退化していると思うけど、IFRSの話なども仕事でたまに耳にする機会もあるので、また会計の勉強を少ししてみようかなと思う。そんな嫌いでもないし。
この本に書いてあることは割と納得感はあったけど、実際やるとなると手間は相当かかるだろうなということがひしひしと伝わってくるので、京セラの仕事はきっと大変なんだろうなーと思った。

稲盛和夫の実学―経営と会計

稲盛和夫の実学―経営と会計

学生時代の私と今の私

異動してちょっと経ったものの、なかなか慣れないので少々困っている。というのは、今までの仕事はどちらかといえば専門職的な業務で、クライアントからの依頼に応じてこちらで作業をしてフィードバックするみたいな内容だったのだけれども、現在の業務はどちらかというと社内調整的な仕事が多く、コミュ障を自認する自分としてはなかなか気疲れが多いのである。明らかに向いていないっぽい気が既にしなくもないけど、おそらく少なくとも2〜3年くらいはこの部署にいるだろうと思われるので、何とか自分のペースで進めていけるように今後取り組んでいきたい。
……とか書いていて思ったけど、本当学生の頃の自分からしたら今の自分は信じられないだろうなと思う。社内調整みたいなことをしながら週末にはゴルフに行くとか、学生のときは本当ありえないと思っていたし、そんなのできるわけないわーとか思っていた。だけど、実際やってみると必ずしもそんなことはないし、ゴルフも別に行きたいわけではないけど殊更拒絶するほど面白くないわけでもない。この辺は人によっても受け止め方が違うんだろうけど、自分が10年くらい働いた現時点では今のところそんな感じである。正直スプラトゥーンとか超やりてえ(Wii Uは持ってる)とか思ったりするもののなかなか時間が取れずできないのはもどかしく感じたりはするけど、まあでも時間を取られている原因の一つである子どもは可愛いし、まあ仕方ないかなと思っている。
唯一残念に思っているのは、お酒を飲みながらよしなしごとをだらだらとブログに書き連ねる時間が減ってしまっているということだろうか。ただこれについては子どもが大きくなればそういう時間も取れるようになるんじゃないかと思っているので、今はそういう時期だということで割り切りたいと考えている。