ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力/大津広一
仕事でB/SやP/Lを読む機会が増えたので、会計力を高めようと思って読んでみた。会計の本って会計用語の説明に終始している本も多くて、そういうのを何回読んでもなかなか会計って身につかないよなーって思っていたんだけど、この本はどうやってB/SやP/Lを読めばよいか、っていう説明が具体的になされていたのでわかりやすくてよかった。この本で書かれていたことを参考に、自社のB/S、P/Lだけでなく、他社のそれらも読んでみようと思う。
ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力<新版> MBA (4) (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 大津広一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/10/02
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
ニッポン景観論/アレックス・カー
日本の景観計画のなさを様々な写真による具体例を用いながら批判した本。とてもわかりやすく書かれており気軽に楽しく読める本だが、この本の中で批判されているような景観が自分の身の回りにありふれていることを思い出すと、何も考えずただ笑って読むこともできなくなってくる。
自分が普段よく利用している東京駅近くでも、丸の内側は比較的景観管理がきいているのに対し、八重洲側や有楽町方面はそうでもないという違いがあり、どちらが歩いていて気持ちがよいかというと、やはり前者のような気はする。
ただまあごちゃごちゃしているのが悪いというわけではなく、景観についてのビジョンがあるかどうか、ビジョンを持っているのならその実現ができているかという話だと思うので、2020年にはオリンピックもあるし、ぜひ日本もこうした意識を持てるとよいのではないかと思う。
面白い本だったので著者による別の本も今度読んでみよう。
我が闘争/堀江貴文
ホリエモンが出所後に自らの過去を振り返る形で記載された本。会社立ち上げから上場前くらいまでと、衆院選出馬からライブドア事件あたりまでのエピソードを特に面白く読んだ。前者は時代がインターネットによって変わっていく勢いや、それに抗うことなくその流れを掴んで成長していく勢いが読んでいても伝わってきた。後者は、後ろを振り返ったり周囲を顧みることなく突っ走った結果、信頼していた人にも裏切られ、瞬く間に転落していってしまう様がとても切なく感じられた。
ホリエモンは今は宇宙事業をやっているという。ちょっと後で調べてみよう。色々なことはあったかもしれないけれど、自分の思いの実現に向けてなりふり構わず突っ走ることというのは誰にでもできることだとは自分は思わないので(=そういう人のことをホリエモンはきっと「人生は短いのにどうして自分のやりたいことをやらないのか」と言うのだろうが)、宇宙事業の方でも何か面白いことをやって世の中をかきまぜてくれるといいなと思う。
世界は終わらない/益田ミリ
益田ミリといえば「すーちゃん」シリーズであり、自分もとても好きなマンガの一つなのだが、この「世界が終わらない」は、すーちゃんが働いていたカフェの横にある本屋で働く土田くんの話である。
土田くんは書店員歴10年で、今の1Kのアパートに7年住み続けながら、毎日書店に通う日々を送っている。彼女はなく、また仕事もそれほど変わり映えはしないものの、それに満足してないというわけではない。でも、ふと、
「オレの人生 こんなはずじゃなかった とは思わない でもって こんなもんだろう とも思わない」
というようなことを考えてしまう。じゃあ一体何なんだというと、土田くん自身もよくわからない。わからないことには手の打ちようもなく、何かをするというわけでもなく日々を生きていく。しかし時折、夜空を見上げながら、「オレの人生の意味ってなんなんだろう」と自問する。その後にはいつも「な~んて」と茶化すようにして。
土田くんの考えてるようなことって自分もよく考えたりするけれど、日々の中に埋もれていってしまい結局忘れてしまうことが多い。でも、益田ミリはありふれた日常の中で、普通なら忘れ去られてしまうような、ふと思ったり考えたりすることを表現するのがめちゃくちゃ上手い。あと、「いい」とか「悪い」とかそんな単純な話ではない「いいとも言えないけどでも別に悪いともいえないしよくわからない」みたいなモヤモヤした感情を色々な表現を使いながら的確に表現してしまうのですごいなと思う。男性の土田くんが主人公だったからかもしれないけど、「すーちゃん」シリーズよりも今回のこの本の方が自分は共感するところが多かったです。とても面白かった。この本はキレイに終わっているのでおそらく続編はないだろうけど、土田くん自体は「すーちゃん」シリーズに今後も登場しそうなので、楽しみだ。
大学教授が考えた1年で90を切れるゴルフ上達法/城戸淳二
来月にラウンドもあるし、ゴルフをそろそろしっかりやろうと思って買ってみた。著者は有機EL研究の第一人者とのこと。忙しい中でどのように選択と集中をして短期間でゴルフを上達させたかが簡潔に記されており面白かった。ただ、著者の観察力・分析力の高さがなかなか半端ないので、同じように学べるかといわれるとちょっと難しい気もするが、参考になる部分は多いなと感じた。自分も初心者がたくさんのクラブを扱うのは効率が悪いと思っていたので、この本に書いてあったのと同じようにまずはドライバー・7番あたりを中心に練習しようと思う。
大学教授が考えた1年で90を切れるゴルフ上達法! 角川SSC新書
- 作者: 城戸淳二
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/07/10
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海
自分もいつも仕事を(やめられるものなら)やめたいと思っているのでタイトルを見て買ってみた。地の文があまり面白くなく読んでいてちょっと退屈だったのが残念。主人公が勤めているようなああいう上司ってほんとにいるんだろうかと気になった。あんなクズが上司だったら自分なら即退社すること間違いない。
- 作者: 北川恵海
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る