新しい教育システムについて

今日、ある授業の教授がいいことを言っていた。

「みんな法学部の授業って全然面白くないでしょう?退屈だし本を読めば終わるようなことしか言ってないし。それは結局授業というものが知識の伝達のみで終わってしまっているからなんですよね。大学の授業というのは知識の伝達よりももっと、考える、という側面を強く意識しなければ何の意味もないと私は思うのです」

その通り!あんた分かってる!僕がいつも思っていることを上手くまとめてくれてるよ。この教授はそのようなことを述べた後に、ではそういう考えるという側面を強化するためにはどうしたらよいか、という問いに対する一つの解決策としてインターネットのインタラクティブな性質を利用するという方法を挙げ、既にそのような方法がハーバード大学などで行われているという実例を示した。何とハーバード大学のそのDistance Learningというシステムで学んでいる学生の中にはアフリカ在住の人もいるらしい。アフリカにいながらアメリカにあるハーバードの単位を取得することが可能なのである。
凄え!これこそまさにwwwだ!グローバルだ!実に素晴らしい試みだと思い感動。そしてこの教授の授業もそのシステム*1で行うという。これはもうしっかり参加するしかないでしょう。
そういやうちの大学(「うちの大学」という言葉には抵抗があるけどまあ一応所属しているということで)にもそれっぽいシステムがあったような気がしなくもない。e-learningだかなんだか。確か相撲取り(朝青龍だっけ?)が入学するといって話題になった記憶がある。あれって上手く機能しているんだろうか? 利用者は増えているんだろうか? 上手く機能しているんであればそれは素晴らしいことだと思う。朝の煩わしい通学時間はなくなるし(ちなみに僕は片道1時間半。遠い)、本当にやる気のある人間しか残らない。そしてやる気のある人間だけが集まるから議論も活発になるだろうし、そこから得る物もきっと多いだろう。少なくとも「知識の受け売り」に終始することはない。
でも、このシステムが仮に大学全体に導入されたとしても、日本社会はそれを受け入れないんだろうな、とも思う。口先では昼間大学と夜間大学を差別しないといっているにもかかわらず夜間大学を差別しているように。うちの母は若い頃それなりに大手の会社の人事課に勤務していたらしいのだが、その2つの間には給料に明らかな差があったらしい。間違ってるだろ、それ。今の夜間学部はほとんど昼間大学志望だった人の受け皿のようになってるからわからないけど、昔は本当にいわゆる勤労学生が沢山いたんじゃないの?そういう働きながらでも学びたいという意欲を持って学んできた人間をどうして評価しないの?面接時の口先だけ上手い人間だけを評価すればそれでいいのか? 馬鹿じゃないの。本当に。
就活している先輩の話を聞いていても、実際に学部格差があるという話を聞いたりする。例えば大学でやりたいことを精一杯やった人文系学部の人よりも「就職がいいから」という理由で社会科学系学部の人間を採用したりするのだ。「就職がいいから」という理由で大学にくるのって本当に馬鹿だと思う。普段僕がチェックしている、軽快なリズムで切れ味のよい発言をポンポンされるブログの方も同じことをおっしゃられていた。我ながら耳が痛い。でもそのせいで今痛烈に後悔しているわけで。だからやはり進路選択というのは本当に慎重に行わないとダメだと思う。
そういう意味ではやはりあの某T大の進振りシステムはいいですよね。入学後にあらためて進路を選ぶことができるという。でも結局それは問題を先延ばしにしているに過ぎないのかな?まあ僕はT大生ではないのでわかりませんが。
とかなんとか書いていたら、めざましテレビで某大学の第二文学部が廃止されるというニュースが流れてきた。やはりもう今働きながら大学に通うという人は少なくなってきてしまっているのかもしれない。なんか寂しい感じだ。
明日からバイト開始。研修とか怖くて仕方がない。「いらっしゃいませ(はぁと」と引きつった微笑みで言わなければならないのかと思うとマジでガクブルだ。っつーか7月までの短期なのに何で研修とかするのか謎。そしてさらに明日はゼミもある。ああどうしようどうしよう。

*1:この教授はそのハーバード大のシステムを知る以前からそのようなシステムを考え細々と1人でそれを実行に移していたらしい。凄い。