「普通」であることへの執着

- 作者: 松本次郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/01/28
- メディア: コミック
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叶が崩れていこうとする自分を何とか「普通」の領域に留めておこうとして、どんどん普通であることに固執していくのが怖いと感じた。壊れていくのが怖いのか、それでも普通であろうとするその姿勢が怖いのかはちょっと判断つきかねるのですが。特に彼女(名前忘れた)と一緒に自宅でテレビを観ている場面が怖い。あの場面は叶がどうしようもないくらいに普通というものから離れてしまっていることをとても上手く表現していると思った。そして叶だけじゃなく、いまだ謎の女ヒグチや叶の登場によって徐々に狂い始めているミゾグチ、この漫画における普通の人間代表だと思われるヤマモトイチロウ、と脇を固めるキャラクターも個性派揃い。
僕の中で、今後の展開が気になる漫画になった。