千葉マリンスタジアムで高校野球千葉県大会決勝を観る
前日は音楽を聴きながらいい気分でお酒を飲んでいたところいつの間にやら眠ってしまい気がつくと朝。最近そういうことはあまりなかったので自分でもちょっと驚いてしまったが、まあリラックスできていたということなのだろうとポジティブに捉えることにする。何事においてもポジティブさは大切だ。
午前8時頃に、ふと休みの日などに使う鞄を買いに行こうと思い至る。今使っている鞄は確か大学1年くらいのときに通学途中にあるマルイのセールかなんかで買ったもので、もう7〜8年くらい使っているのでいたるところが擦り切れており、ある人からも「その鞄もうそろそろ買い換えたほうがいいんじゃないの」と言われているのである。基本、自分は他人にそういうことを言われてもそれほど気にしない人間なのだが、先日、あらためてその鞄を見直したところ確かにぼろぼろで、これはさすがにまずいなあと思ったことを思い出したのだった。そして以前出かけた幕張のアウトレットによさそうな鞄があったことも思い出し、それを観に行くことにした。ちょうど今日はマリンスタジアムで高校野球の決勝もあるので、ついでにそれも観に行ってしまおうという作戦である。
いつもはさほど混んでいない電車が大きなお兄さんたちで混雑していたので何かあるのかなと思ってたら、紙袋を持った人が目の前を横切っていったのでメッセでワンフェスがやってるんだってわかった。ワンフェスとか一度も行ったことないから一回くらいは行ってみたいなーと思いつつ、アウトレットへ。しかし意中の鞄は既になく、他のお店を見てもあまりいい鞄は見当たらない。まあコロンビアの小さなボストンみたいなのはいいかなー、と思ったけども、もう試合が始まってしまいそうだったのでとりあえず保留にして千葉マリンスタジアムへ。
混雑するマリンスタジアム posted by (C)syndrm
混んでいる。普段のロッテ戦よりもよほど混んでいるのではないか。チケットを買う人で長蛇の列ができていた。この炎天下の中これはきつい…、と思ったけど流れはスムーズで10〜15分ほどで中へ。1塁側が成田高校で、3塁側が東海大望洋のようだった。どちらに座ろうか迷ったが、結局東海大望洋側である3塁側に座ることにした。よく高校野球とかだと、私立=特待生なんかを集めたりしていて強い、公立=あまり強くない、という図式のもと、公立高校が甲子園に出たりすると「数年ぶり公立高校甲子園出場!」みたいな感じで大々的にとりあげられたりすることがあるけど、自分はそういうのはあまり好きではないので(自分自身は公立高校の出身だが)、成田高校に対して私立の野球にかける本気を見せ付けてくれ!と思って3塁側に座ることにしたんだけども、座った後チケットを買うときに一緒に買った選手名鑑を見て、成田高校も私立高校だったということを知る。名前的に公立高校だと思い込んでしまっていたぜ…。まあ理由なんてものはどうでもいいので、そのまま観戦することにしたが、結果としては1−0で成田高校が甲子園行きを決めた。終始成田のペースだったけど、東海大望洋は8回表のチャンスで得点できなかったのが惜しかった。あそこ点を取れていればまた変わったかもしれないのだが。負けてしまった東海大望洋の選手たちが3塁側の方へやってきて一礼をした後、各々泣き崩れているのを見るのは切ない。が、同時にそれを羨ましくも思う。ああやって泣けるっていうのはそれだけ本気でそれに取り組んできた、ということだろうし、そうやって本気で取り組んできたことっていうのは、そのときは確かに辛かったとしても、きっと後になってみればやっていてよかったと思えるのではないかと思うからだ。では、今の自分にそれだけ本気で取り組めているものが何かあるのか…?と自問すると、答えに窮してしまう。ただ、そんなふうに僕が答えに窮しているその間にも、時間というものはゆっくりと流れていく。
マリンスタジアムを出て再度アウトレットへ向かう。もう一度先ほど目をつけていたコロンビアのボストンをチェックするためである。買おうかな、と思って肩にかけてみて鏡を見たら、ありえないほど汗だくになっている自分の姿が。ぎゃー。野球観てたし多少汗はかいているつもりではあったけどもここまでとは。これは買い物とかしてはいけないレベル。なのですぐにその鞄だけを買い、家に帰ることにする。
シャワーを浴びて着替えをすませた後、抜糸のために歯医者へ。まんまるい月が夜の空に浮かんでいた。
夜と月 posted by (C)syndrm
今夜はこんなにも、月が、きれい、だ―――、なんて思いながら、そして、早く魔法使いの夜出ないかなー、なんて思いながら、歯医者に向かって自転車を走らせた。
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