わたしたちの田村君 竹宮ゆゆこ

わたしたちの田村くん (電撃文庫)

わたしたちの田村くん (電撃文庫)

ちょっと前に読み終えていたけどもう一回読んだので感想を書くことにする。
主人公の雪貞は自分のことを地味キャラだなんだと言っているが、普通にこんなヤツがいたら間違いなくクラス1の人気者だと思う。雪貞のテンションが常に高度1万フィートを突っ走ってるので、そこから突如感動シーンに持っていかれると、あら?あららら?というようにあっという間に作者の術中に陥ってしまう。メインである2つの短編どちらもそんな感じだった。ちょっと竹井10日的な感じか。いや、あそこまでバカ(褒め言葉)ではないけど方向性としてはあういう感じ。各短編にそれぞれ1人ずつヒロインが登場するが、第二話氷点下エクソダスのヒロインである相馬広香がとてもいい。正直、松澤とかどうでもいい。第二話自体は雪貞と兄貴の会話以降の話にどうも説得力がないと僕は感じたので特に好きでもないのだが、相馬広香がいるだけでそんな説得力のなさなんて帳消しになってしまう。これがツンデレの力ってやつか。オラ、すっげえワクワクしてきたぞ!
っていうことで面白かったので2巻も読もうと思っていたのだけど、近くの本屋には売っていないという罠。売れてるのかな。