ルーツ
ここ何日か電車の中で新渡戸稲造「武士道」を読んでいる。面白い。読みながら、なぜ人は、いや僕はそうやってルーツというものを探ろうという試みをするのだろうか、などと考えている。この「武士道」という論は「日本人」という漠然とした集合体の中に通奏低音として流れている精神的な源流はどのようなものなのかを探り、それを伝えるための論であるが、他に人間という生命体それ自体の根源を探ろうとする考え方として例えばダーウィンの進化論なんかもある。どうしてこのようなものに僕は惹かれてしまうのであろうか。拠り所をその中に見出したいのだろうか。それを精神的な後ろ盾にでもしたいのだろうか。ううむ。上に書いた「この世が終わる時ってどんなとき?」という問いに対する僕の回答に立脚するならば、僕が生まれる前の世界なんてものは存在していたかどうかも不確かなわけで、仮に例えば武士道のようなルーツを見つけたとしたってそれはあくまでも僕が生まれたときに同時に生じた「設定」でしかないのだから、それに依拠して何かしらの力を得る、というのはおかしいように思う。ということはどちらかは間違っているのだろうか。いや、そうやって単純な二元論に無理やりもっていくのはよろしくない。でもとりあえず言えることは、僕はそういったルーツに興味がある、ということで、そこにはきっと何かしらの理由があるのだろう。それを知りたい。
そういやRootsとは全く関係ないけれど、leafのRoutesがずいぶん安くなっていた。leafゲーはこみパ以来全くやっていないので、久々にleafのゲームちょっとやってみようかな、と思って買いそうになったけど、積みゲー(PCゲーだけじゃなくて)があまりにも多すぎるのでやめることにした。友人に借りたガンダムトゥルーオデッセイも全く進んでいない。あー。