世界の中心で愛をさけぶ 片山恭一

世界の中心で、愛をさけぶ
図書館で予約しようと思っていたら、予約件数168件だったので無理(168×2週間=336週間≒7年。ありえん。いや、そりゃキャンセルももちろんあるし、すぐに返却する人もいるけどさ)。と、いうわけでサークルの後輩から借りて読んでみました、300万部を越えたと言われる大ベストセラーを。読み終えた印象としては、悪くないけどそれほどとは……、という感じ。ありふれた良質のラブストーリーという印象を受けました。ラストのシーンは以前見た刑事ドラマのワン・シーンを思い出しながら“あからさまに”感動しました。あのドラマなんて名前だったっけ。また、途中というか最後の方で主人公が死について祖父と問答をするところがあるんですが、そこを読みながら村上春樹の小説の「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。」という言葉が頭に浮かんできて、それについてぼけーっと考えてました。なんでこんなに売れてるのか読んでもよくわかりませんでしたが、柴崎コウの名前の入ったオビとか宣伝とか、マーケティングが上手いのでしょう。話題の本なので、一度くらい読んでみてもいいと思います。ヒロインに柴崎コウを据えた映画版のほうも人気があるみたいですし。