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暗闇の中で子供 舞城王太郎

デビュー作の「煙か土か食い物」に続く2作目。今度は奈津川四郎に代わり奈津川三郎が主人公となって奈津川家の物語が語られていく。 四郎と三郎の性格の違いによるものなのか、本作は前作よりも内向きな感じ。生きることから目を逸らしていた三郎が、ユリオ…

マリみて新刊

友人からの情報によると10月1日に発売らしい。いぇい。

クリスマス・テロル 佐藤友哉

それ行けユヤタン4冊目。 ――こ、これは。なんというか。他所の情報によると、冬子=ユヤタン、真人=編集者、尚人=佐藤友哉の理想、岬=ファン、タキ=多くの既存の作家、というように読み替えると、現在のミステリ業界を痛烈に批判した作品となるそうだけ…

四季 夏 森博嗣

四季シリーズの第二弾。前作「春」から成長した四季が「すべてがFになる」の舞台である妃真加島に至るまでの経緯が書かれた一冊。今まで謎に包まれていた四季のヴェールが徐々に剥がされていきます。 ふーん、そうだったのかー。というような感想。確かに四…

マリア様がみてる プレミアムブック

ISBN:4086004550 買ってきました。またポストカードも貰ってきました。テスト後に読もうと思います。

水没ピアノ 佐藤友哉

ユヤタンの鏡家サーガ三作目。今までの読んだ3冊の中では一番よくできた1冊なのでは。考えて考えて考え抜いたあげくにやはり自分がダメなことに気付くのだけど、それでも自分が捨て切れなくてまたずっと考えて考えて――そうやって繰り返される思考のみで構成…

博士の愛した数式 小川洋子

80分間しか記憶を維持できない元数学者である博士と、家政婦である私、そして私の子供である「ルート」の3人が数学を通じて心を交し合っていく物語。話題なので読んでみる。 博士のユーモラスな特技や特徴、ルートへの接し方などによって、本来重くなるであ…

エナメルを塗った魂の比重 佐藤友哉

鏡家サーガの二作目。フリッカー式は特に面白いというわけでもなかったので、期待せずに読む。 期待せずに読む、とか言っててごめんなさい。正直、かなり面白かったです。 どこにでもあるような一見するとあたりまえのような世界にあたりまえのような彼らは…

夢のような幸福 三浦しをん

で、エナメルの代わりに読んだのがこの本。この人は今朝日新聞にコラムを持っていて、それが結構面白いので読んでみました。 内容は筆者の読書・映画・旅行の日々の(妄想)エッセイ。己の欲望にただもうひたすら真っ直ぐに向かっていく著者の姿が面白い。俗…

四季 春 森博嗣

森博嗣小説に登場する天才・真賀田四季の少女時代を描いた「四季」四部作の第一幕。 ミステリではなく詩のような小説でした。不自然な改行や、言葉のリズム、一枚のページにおける文字のレイアウトなど至る所が詩のそれのようです。僕はこういう雰囲気の文章…

神様のパズル 機本伸司

K大学理学部物理学科の学生であるいまいち冴えない主人公と、ひねくれた天才物理少女が、宇宙はどうすれば造れるのか、という壮大な問いへの答えを探していくというSFノベル。題名の「神様のパズル」とは、「私は神様のパズルを解きたかった」というアインシ…

スカイワード マサト真希

ISBN:484022692X 神様のパズルを読む予定だったのですが、ハードカバーで重く、トートバッグに入れるとちとかさばるなぁということで、結局今日はこちらをチョイス。 スカイワードという飛空リュージュ(注・複座型軽滑空機。)を駆るアケルと彼を取巻く人々…

マリアの指 乙一

「失はれる物語」の中の書き下ろし作品。他の作品は以前に既に読んだことがあったので割愛。 本作は、死んだ女性の指をホルマリン漬けにして机の中にしまいこむ人間不信の少年の話。かなりフェティッシュな空気が漂ってます。乙一作品には体の一部分や一感覚…

パイロットフィッシュ 大崎善生

装丁が綺麗だったので借りた、先日図書館で借りた本のうちの1冊。「パイロットフィッシュ」とは熱帯魚を飼う際に水槽の中にバクテリアの生態系を作るために一番最初に入れる魚のこと。へー。 この物語の核は、やはり主人公の語る「記憶」にあると思う。人間…

暗黒童話 乙一

主人公「私」が、優等生で人気者だった記憶喪失以前の菜深に劣等感を抱き、自分の存在意義に疑問を持ちながらも、左目の映像に導かれながら自らで自己決定をし、前へ進んでいくというこの物語には好感が持てた。乙一作品には必要不可欠だと言っても過言では…

世界の中心で愛をさけぶ 片山恭一

図書館で予約しようと思っていたら、予約件数168件だったので無理(168×2週間=336週間≒7年。ありえん。いや、そりゃキャンセルももちろんあるし、すぐに返却する人もいるけどさ)。と、いうわけでサークルの後輩から借りて読んでみました、300万部を越えた…

暗黒童話 乙一

買いました。楽しみにして読もうと思います。

新現実 vol.3

「新現実 vol.3」に元長柾木の小説(か何か)が載っているらしい。今度チェックしてみよう。

マリみて

「いとしき歳月」まで読了。いとしき歳月はかなりやばい。ちょっと泣きそうになった。ロサ・ギガンティア佐藤聖がいなくなったら一体僕はどうしたらいいんだろう。「いばらの森」「白き花びら」を読んで以来すっかり佐藤聖萌えになってしまったというのに。…

「ぼくドラえもん」買い忘れ

今月「ぼくドラえもん」という雑誌が刊行されたのをご存知でしょうか? ドラえもんの単行本未収録作品が読めたり4次元ポケットが付いてきたりなどドラえもんファンにはなかなか熱い雑誌で、僕も買うしかないとずっと心待ちにしていたのですが、というか心待…

「F先生のポケット」 乙一

ファウストvol.2に載っていた乙一の短編を読む。その題名の通り、某汎用猫型決戦兵器の下腹部中央に備え付けられている白いポケットを巡る話。読んでいない人も多いかと思いますのでネタバレは避けますが(上の文だけでもネタバレになるんだろうか、いやまあ…

西尾維新本ブクオフでゲトきたー

久しぶりに地元に帰ってきたのでふらっと近くのブクオフに立ち寄ってみたところ、なんとクビシメロマンチスト以降の西尾維新全作品を発見。西尾作品はクビツリハイスクールまでは普通に買ってたんですが、サイコロジカルが何故か上下巻に分かれて発売してい…